
五年ものの完熟梅干を仕入れに行く途中、熊本県との県境の旧中津江村の店頭に
「根わさび」がありました。わさび栽培は、トリプルAクラスの自然環境を必要
とします。わさび栽培=有機的な世界、なのです。絶え間ない湧水と冷涼な気候、
緑の葉が湿潤な地を覆う、そんなワサビ畑が目に浮かんできました。
根わさびが出るのはこの時期、春先だけです。迷わず購入し、日頃なかなか味わえ
ない生わさびを堪能できるシアワセに気持ちは高まり、一方、さて、生わさびに相応しい
料理は何なのか考えを巡らせながら、車を走らせました。
とりあえず今回は魚以外のものを、ということで、刺身という選択肢は消えました。
思いつくまま?わさび茶漬け ?ワサビの和風パスタ ?ざるそば
と決め、帰って早速、昼飯がわりに調理に入りました。
?わさび茶漬けは、葉わさびを刻んでご飯にのせ、だし汁をかけ、十分過ぎる
ほどのワサビを摩り下ろし、頂く。さすが、生わさび!これは、旨い。
?のパスタ。しょうゆ、純正バター、オリーブ油、ガーリックにワサビを刻んで
入れるも、完全にワサビの風味が消えて、目的を果たせず。
?ざるそば。素晴らしいの一言。蕎麦、そばつゆ、薬味・ワサビという組み合わせは
は今更ながら、身体に良くて美味しい、日本料理の傑作です。
ざるそばを食べるときは、いつも日本料理の完成度の高さにため息が出ます。
ざるそばの歴史は知りませんが、おそらく、いや間違いなく僧侶が生み出した
ものでしょう。寺院から生まれたものは、数百年の歴史に耐えうるものばかりです。
そして、ワサビを扱って気付いたこと。改めて「しょうゆ」は凄い!つづく