
マネジメントという言葉・概念を生み出した、20世紀の社会科学/経営学者・
P・F・ドラッカーの格言に『大きな成功をもたらす物は、驚くほど単純である』
という内容のものがあります。
つまり、大ヒット商品は、極めて単純で、その使用目的がはっきりとしていて、
誰でも扱える。複雑なもの、凝りすぎているもの、焦点がぼけているものは、
市場から拒絶される、という意味合いです。
そして、これは全くをもって、しょうゆのことだ、と私はワサビを手に取りながら、
ふと、目の前にある『しょうゆ』を見つめました。
しょうゆは、誰でも使えて、何にでも合う。どんな料理、素材にも適合できる。
料理にかけるだけ、保存も保管も簡単で、技術も火も鍋も要りません。
それでいて、ワサビのような強烈な個性を大限に引き出しつつも、
自らを失うこともない、最上級の優れものです。

醤(ひしほ)は世界各地にたくさんあります。魚醤、肉醤、穀醤。
大豆、小麦で造る醤油は、穀醤にあたります。
中国では醤(ジャン)といいます。
しょうゆは、中国の寺院で生まれ、それを日本から来た僧侶が
持ち帰りました。同様なものとして、味噌もあります。
しょうゆ、味噌は東洋哲学の陰陽を応用した宇宙原理に基づく
最高判断の食だといえます。1,000年近い年月を経た現在でも、
日々の暮らしの中に当たり前のように存在している奇跡的な加工食です。
恐らく、今の科学文明では、これに比類するような食を生み出すことは
できないでしょう。
食べ物の良し悪しを、簡単に見分ける方法を紹介します。
?365日食べ続けることが出来る食が、最も身体に良い食です。
逆もまた然り。1週間どころか3日も続けて食べたくないもの(美食)は、
その対極に位置します。
?口に入れたとき、噛めば噛むほど、不味くなるものほど、身体に悪いものです。
逆に、100回でも150回でも、噛めば噛むほど、美味しく感じるものほど、
身体にも良いものです。
しょうゆは、365日どころか、日本人から1,000年に渡って食される、
最大級のヒット商品となりました。
また、穀類である豆や玄米、麦は、噛めば噛むほど美味しくなります。
特に玄米は100回以上噛み続けると、グッと味を増します。