
近所の段々畑です。
今となっては、都市部でこのように自然石だけで形造られたものを見かけることは、
難しくなりました。
一方、欧州の街並みが美しいのは、この自然石が至るところに使われているのも、
理由の一つではないでしょうか。パリやローマなどの大都市でもそれを見ることが
できます。
石の文化圏である欧州の家の壁、庭の擁壁、花壇の土留め、道路など、
気候や風土、文化の違いがあるとは言え、安易にコンクリートやブロック、
アスファルトに頼らないところに「粋」を感じます。
しかし我が国でもこの写真のような風景は、つい30年前までは日本中、至る所に
あったのではないでしょうか。
石の擁壁は周囲の自然と調和して、素晴らしい景観、そして土留めとしての機能を
立派に果たしています。

近くに寄って見ると、コンクリートを使わずに、石だけで造った石積み職人の高い技術、
長い年月を経て風化し、味わいと渋みのある色合い、削られながらも一つ一つ個性の
ある形、など、見ているとても楽しくなります。
私たちがヨーロッパの田舎の石の街並みに憧れを抱くように、彼ら西洋人は
日本に来たとき、東洋の「木」の建造物を羨望の眼差しで見ているのかもしれません。
意外にも無垢材の純粋な日本建築と自然石で出来た素晴らしい建造物が、
私たちの身の周りにも有ります。
「神社」と「お寺」です。
オススメは田舎。それも古くて小さい神社や寺に、時折、ハッとするほど荘厳な
東洋の美が存在します、自然石の階段を上っていくと・・・。