
先日、地鶏を買いに行く機会がありましたので、肉について触れてみます。
結論から言いますと、残念なことに「安全な肉」=「汚染されていない肉」と
いうものは、私たちの身の回りにはほとんどありません。
なぜ汚染されているのか?問題は飼料(エサ)にあります。輸入飼料には
人間の基準値の10倍以上の農薬が含まれ、その他にも抗生物質、ホルモン剤、
その他成長を促進させる、あるいは伝染病を予防する化学物質が家畜に
投与されます。
しかし、これは決して生産者を非難しているのではありません。生産者も
限られた条件の中、しかも薄利にもかかわらず、なるべく薬品を使わない
ように努めている方が多いからです。
むしろ問題の一端は、私たち消費者側にあります。手頃な価格で
多種多様な肉を一年中、食べたい、供給側がこの欲求に応えようとすれば、
必然的に生物の大量生産、そしてそれは効率的な化学的飼育しか道はない
のです。
しかし、そのような状況の中でこの「芝原さんの地鶏」は、安全性と
味において、理想とも言える程の質を保っています。

その理由は、この自家飼料にあります。自家栽培の有機米の米ヌカや、
有機野菜の葉や残りクズ、牡蠣殻の粉、非遺伝子組み換えのトウモロコシや、
土地の微生物などを配合した有機的な自前の飼料を与え、ストレスを感じさせ
ない平飼いで飼育しています。
当然、卵も肉も絶品です。あらかじめ時間をしておくと、その時間に合わせて
新鮮な鶏を一羽さばいてくれます。 ササミやムネ肉、レバーはその日のうちに
刺身でいただきます。砂ぎも、モモ肉は塩焼き、手羽先はコラーゲンがたっぷり
含まれているので、時間をかけて煮炊きします。
素晴らしい生産者がいると、わたしたちは心置きなく素材を味わい、滋養を
いただくことが出来ます。
買って頂いた方が自然と感謝の気持ちが湧き上がるような仕事を、私も
心掛けねば、と改めて自分に言い聞かせるほど、味わい深い地鶏でした。