
梅雨明け以降、真夏日が2週間近く続いています。
田舎に住んでいる特権をこんなときに利用しない手はないと、まず海へ。

原木を縦に割ると、まず繊細で透き通るように美しい繊維に眼を奪われます。
同時にフィットンチッド(森の香り)という植物から放出される挿発性のエキスが漂い、
なんともいえない清涼感に包まれます。
木の色は外側は透明感のある乳白色で、中心に近づくにつれ、色は次第に濃くなり、
繊維はゆるやかな波線曲線を描きながら、茶や褐色の色を帯びて、渋味のある色合い
を形成します。
今、わたしたちの日常に無垢の原木は、ほとんど存在しません。
集成材という、木片を大量の接着剤という名の化学物質で作り上げた、外観
だけは木と同様なものが、日本中のあらゆる建築物に使われているからです。
しかしそれは、「樹木」ではありません。
それだけに無垢の木に触れることができるこの一時は、いつも特別なことに
感じます。

樫(カシ)の木の原木、約10トン。薪にするには最高の素材です。
田舎暮らしの醍醐味のひとつに「薪ストーブ」があります。私と薪ストーブとの
出会いは、今から18年前、ノルウェーの農家に4か月ほど住み込みで働いていた頃、
北欧の火のある生活を体験したことに始まります。
焚き火を眺めながら、夜が更けるまで話が尽きなかった経験はきっと多くの人が
体験していると思いますが、火は精神鎮静作用があるといわれています。
また、燃える木の香りや色、焚き木の音も味わい深く、家全体を暖める合理性など
薪ストーブはとても奥の深い生活文化です。
しかし、問題もあります。言うまでもなく諸費用・・です。
薪ストーブ本体は大体30万円〜エントツもほぼ同額、加えて工事費、これだけでも
約70万円。そして、毎年消費するの大量の「薪」の確保は、冬の最大の関心事と
なります。
私にとって薪ストーブは、タイヘンな贅沢品といえます。